Arista Cloud Builders 2017@大阪に行ってきました

イベント参加

やっぱりCCIEだからって他ベンダのことを知らなくていいってことはないですからね。
Cloud Buildersは半年ごとに開催されているとのことで、今回は関西での2回めの開催とのことでした。

会場に到着した時点で、周りの人たちがみんな実機を扱ったことのある経験者ばかりらしくてちょっと気後れ。Aristaさんのはまだ実機触ったこと無いんですよね…vEOSなら触ったことあるんですが、ほんのちょこっとですし。

そんな気持ちで受付すると、なんと名前がないと!そんなバカな…
ドキドキしながら待ってたら出席者リストが古かったとのことで、問題なく入れました。ギリギリのタイミングで登録したりしちゃだめですね。今後は気をつけよう。

プログラムは以下の流れで行われました。

– ハードウェアアップデート
Aristaさんのスイッチ製品群と25GbEについての解説がありました。25Gを4つ束ねて100G、8つ束ねて400Gという帯域を作るという話を聞いてびっくりですよ。そんなことできるんだなぁ。他にもFlexRouteエンジンによってインターネットのフルルート(約60万経路)の2倍以上の経路をFIBに載せられるレベルの製品とかあるみたいで、もう聞くだけでワクワクしてきます。

そして詳しく知らなかったのですが、Aristaさんの製品はすべて単一のEOS(Extensible OS)というネットワークOSが稼働するとのこと。EOSは新規機能追加などコードを編集したら必ずテストプログラムを作成し、そのテストは本社のラボで24時間ずっと実行されているそうです…すげぇ。

– EOS – アーキテクチャ、オートメーション、プログラマビリティ
EOSについての解説のセッションです。EOSはLinuxベースで、ルーティングプロトコルやSNMPなどの各機能はエージェントとよばれ、一切状態(ステート)を管理しません。代わりにSysDBというインメモリデータベースが各エージェントの状態を管理しており、仮にあるエージェントに異常が発生してもエージェントをさくっと再起動してSysDBから状態をもらうことで継続して稼働できるアーキテクチャになっています。


また、外部からコントロールするためのAPIも用意されており、特にeAPIというRESTでアクセスできるAPIを使うことで比較的簡単に管理ツールを作ったりできるようです。

セッションではPythonを使ったデモが行われましたがとても簡単に理解できて、複数のCLIコマンドを簡単に実行できるところには心惹かれました。
というかこのセッションは内容が盛りだくさんすぎて全部に言及できません。とにかく「EOSすごい!楽しそう!いじくり倒したい!」につきます。

ネットワークエンジニアがCLI操作だけしていれば良いという時代はもう終わるんだなぁと強く印象づけられました。ということでみんなPythonやろう。

あと、EOSはデフォルトで定期的にshow tech-supportを実行して内部ストレージに何世代か保存してると聴いてびっくり!

show tech-supportって負荷が上がるから気軽に商用環境で実行するなって言われて育った身としては、そんな頻繁に動いても何の問題もないって事実に衝撃を受けました。

– EOS & CloudVision ソフトウェア アップデート
AristaさんのEOS向け統合管理ツール(と言っていいのかな?)についてのセッションです。


正直、使ったことのないツールに関してのお話だったので聞く事すべてが新鮮でした。
特に、CloudVisionで変更管理(事前状態取得、設定変更、事後状態取得、履歴保管)ができるというデモを見せられて、ほんとに各ノードにログインして作業するとか古いやり方になっていくんだなと実感しました。

– DANZ 2017 – タップアグリゲーション新機能
DANZとはData ANalyZerという機能のことです。キャプチャしたパケットを専用の分析機(アナライザ)が使うには例えばMPLSなどの特殊なヘッダやユーザデータ(ペイロード)の除去が必要になるのが、それらをすべてスイッチがやってくれるという。しかも低遅延で実行できるとかアナライザに渡す前にタイムスタンプをつけたりできるとか、障害調査にとても役立ちそうな機能満載ですね。

– MPLS & セグメントルーティングサポートについて
このセッションだけはAristaさんの製品に特化していない感じでした。私もMPLSは現在CCIE SPの勉強で多少掘り下げている最中でしたが、更に先のセグメントルーティングについて勉強することができました。
デモはちょっとわかりにくかったですが、セグメントルーティングとはどういうものかはわかりやすく説明されていました。ざっくり言えばLDPもRSVPも使わずトラフィックエンジニアリングを行うためにIGP(OSPF/IS-IS)でトラフィックエンジニアリングに関する情報(Segment IDとパス情報のスタック)を展開するんだそうで。へー!

来月のJANOG40@福島でもセグメントルーティングに関するセッションがありますが、事前に良いお勉強をさせてもらいました。

– お楽しみ抽選会
残念ながら当選しませんでした。でもいいんだ!今日はそれよりたくさんのお土産を得られたんだから。

余談:
受付してすぐの時点で軽食を勧められまして。ちょっとしたパンやスイーツとコーヒーなどのドリンクが提供されました。(実はそのおかげでずっと濃い話を聞くエネルギー補給ができたという)
お昼ごはんに出たお弁当もとても豪華で、勉強しに来たのに、しかもお金も払ってないのにこんな美味しいものを食べていいんだろうかと恐縮してしまいました。ほんとにごちそうさまでした。

そして3時のコーヒーブレイクタイムでは山盛りのフルーツとケーキ!甘いものが好きな私にとっては嬉しいおやつタイムでした。

家族に知られたら怒られるんだろうなぁ…(^_^;

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