CKA(Kubernetes認定試験)に合格しました

業務でKubernetesに関わることが増えたため、体系的に学習することとその結果を確認する目的でCKA(Certified Kubernetes Administrator)試験を受験し、無事合格しました。

事前準備

体系的に学習といっても、今年(2022年)はじめごろから触れ始めたので正直知識は全くない状態です。ここから学習をするのにまずはUdemyでそれっぽい講座を受験してなんとなく雰囲気を掴みました。

その後5月ごろに、社内でKubernetesのトレーニングを開催するとのアナウンスがあったので手をあげて参加させてもらい、ハンズオンも含めて知識を一通り抑えてきました。

試験に向けて

実試験は実技(要件に合わせてコマンドなどを実行して回答する)形式なので、試験勉強としてはコマンドを実行できる環境を作るのが重要です。しかしKubernetesは初期環境の構築からなかなか大変なので、そこに時間を割くのは無駄です。私はminikubeを使用して環境構築を行いました。

Welcome!
minikube is local Kubernetes

minikubeを使うことで、自分のPCで複数ノードのKubernetesクラスタを手軽に実行できるようになります。時間が空いたらサクッとコマンドを実行しながら挙動確認してみたり、公式ドキュメントのマニフェストファイルを元にリソース登録してみたりして、コマンドやマニフェストの編集に慣れていきました。

試験予約

Linux Foundationのアカウント作成しいつ受験しようかスケジュール検討していたところ、30%オフのクーポンがメールで飛んできたのでサクッと支払いを先に済ませてしまいました。
CKAは先に支払いをしておき、支払いから1年以内に受験すれば良いので自分の状況に合わせてスケジュールが組めます。とはいえあまり先にすると忘れそうなので、1ヶ月後の8月中旬、夏季休暇期間中に受験することにしました。

なお、クーポンはポロポロとメールで飛んでくるので、それをみてから支払いタイミングを決めると少し安く受験できて良いかと思います。

試験前の手続き

試験当日は10時開始で予約していましたが、30分前の9時半から試験ページを開けるようになりました。

ページを開くとプロクタからチャットで身分証明書をリクエストされます。パスポートを求められましたが私は持っていないので「運転免許証を用意している。また、2つ目のIDとしてクレジットカードも用意している」と伝えると、それで本人確認を進めることになりました。

あとはチャットをみながら、指示されたことを進めていくだけです。他の方の受験記でもよく触れられていますが、以下の点を確認されました。わざわざこのためにWebカメラを買う必要もないですが、ノートPCを動かすのは地味にめんどくさいのでWebカメラがあると楽だと思います。

  • 部屋全体をうつす
  • 受験するテーブルの上をうつす
  • 正面の壁をうつす
  • 机の下をうつす
  • キーボードの下と裏側をうつす
  • 飲み物があるならそれを見せる(ラベルのない、透明なものだけ)
  • 両手の肘から上をうつす(時計などがないことを見せる)
  • 耳の周辺をはっきり見せる(イヤホンなどないことを見せる)
  • 運転免許証をみせる
  • クレジットカードを見せる(表裏)→見せる時には念の為番号やCVVコードは見切れるようにしたほうが良いかも
  • 携帯(スマホ)を一旦カメラにうつし、それを遠くに持っていくところを見せる

これだけやって、ようやく受験時の注意点や問題があったときの意思表示方法などが伝えられ、いきなり試験開始しました。

試験

試験は開始しましたが、参照可能なドキュメントをどこで開いたらいいのかが不明だったためプロクタにチャットで聞きました。が、全く答えを返してくれないので、仕方なく試験環境内でブラウザを開いて参照することにしました。これで10分も消費したので正直めちゃくちゃ焦っていました…

すぐ解けそうな問題をさっさと片付けつつ全部の問題に目を通します。これで大体40分ぐらい消費しました。この時点で1/3ぐらいの問題が消化できていました。

次に公式ドキュメントが参考になりそうな問題に手をつけていきます。公式ドキュメントの検索機能を使いつつ、流用できそうなマニフェストをコピペして要件に合うように修正し、適用し、結果が間違っていないことを確認しながら2周目を完了させました。この時点で残り30分、未対応問題が4つというところです。

最後は自分の記憶とドキュメントを掘り起こしながら、なんとか対処してみる感じで進めました。もうここは部分点狙いです。ですがなんとなく形ができたイメージなので、とりあえず「これでできたはず!」というところで試験終了としました。結局最初に10分無駄に消費しましたが、逆に10分余らせて終わってしまいました。

結果

「24時間以内に結果をメールで通知する」ということだったので待っていたところ、翌日の午前10時すぎに「Congratulations!」と書かれたメールが届き、「ああ、合格できたんだ」とほっと胸を撫で下ろしました。

試験ポータルのページから結果を見ると、85点でした。思ったよりは点が取れていたので驚きです。

ということで、半年少しの勉強で業務でのKubernetesの理解力を上げ、その成果の確認となるCKAを無事取得することができました。CKADも範囲が被っているという話を聞きましたので、頭にしっかり試験のイメージが残っているうちに受験してみたいなと思っています。

それと合わせて、CCIEの更新に向けての勉強も進めないといけないので、日々の勉強が増えるのが辛いところですね…

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