LISP: EID RLOC Mapping

概要

LISP(Locator Identity Separation Protocol)によるサイト接続時に、通信相手となるRLOCを知るための手段

動作

0. EIDがMS/MRにEIDおよび自身のRLOCを登録(Map-Register送信)
1. ITR側のEIDからETR側のEIDへのトラフィック発生
2. ITRは未解決のEID情報をMS/MRへ問い合わせ(Map-Request送信)
3. MS/MRは登録情報に基づき、ETRにMap-Requestを中継
4. ETRはITRへMap-Replyを送信
5. ITRは通信相手となるEIDに到達するためのRLOC情報を入手(EID-RLOCマッピング情報を取得)
6. ITR-ETRでLISPによる転送を行う

関連用語

EID(Endpoint Identifier):ホストIPアドレス
RLOC(Routing Locator):WANに接続されたルータのIPアドレス
ITR(Ingress Tunnel Router):LAN(EID)からWANへと出ていく(WANから見た入力方向)にあるルータ。LISPによるカプセル化や、EIDとRLOCのマッピングリクエスト(Map-Request)を行う。
ETR(Egress Tunnel Router):WANからLAN(EID)への出口となるルータ。LISPのカプセル化解除や、EIDとRLOCのマッピング登録(Map-Register)を行う。また、Map-Requestに対する応答(Map-Reply)を行う。
xTR:ETRとITRの両方の役割を持つルータ。通常は1サイト1xTRで運用
MS(Map-Server):受信したMap-Registerを登録してマッピング情報を管理する。
MR(Map-Resolver):Map-RequestをMSへ転送する。
※通常、MS/MRは同一機器

資料

LISPの基本 その1:概要
LISPをご紹介いたします。 LISPはLocator Identity Separation Protocolの略です。 ホスト(端末)がいるLANとISPが管理するようなWANとを別々のIPアドレスで構成しています。 ホストがWANのどこにいるかを紐づけた管理情報があります。 下記も合わせてご参照ください。 LIS...
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