CCIE R&Sラボ(1回目)

受験日:2015/5/22(思い出しながら2016/5/25に書いてます)

初のラボ受験だが、実は合格できるかどうかは五分五分だと思っていた。ワークブックも一通りこなし、ちゃんと頭に入っていたつもりだったし、自分は十分できるという認識だった。
しかしやはり初受験の緊張もあり、ホテルでは全く寝られなかった。深夜1時頃から寝たり起きたりを繰り返し、結局細切れで3時間程度しか寝られなかった。この時点から合格は難しいとぼんやり考えていた。

8:10にミッドタウン21Fに到着し、最後の悪あがきとしてスマホに入れていたINEの動画を見ながら待つ。すると一人の男性が近づいてきて「CCIE Candidate?」と声をかけてきた。なるほどこの方がジェームスさんか、と思いながら「Yes」と答え、IDのチェックを行う。本日はもう一人受験者がいるのでしばらく待ってほしいとのことで待機していると、もう一人がエレベーターからこちらへ向かってくる。どうやら海外(中国?)の方らしく大きなキャリーバッグをもってきていた。

もう一人のIDのチェックも終わり、ラボルームへと連れて行かれる。ドリンク類のレクチャーを受け、ブリーフィングルームでラボ試験についての説明に入る。本日はこの二人、R&Sのみで試験を行うとのこと。
ジェームスさんの英語はゆっくり、わかりやすく話してくれるため聞き取りには全く問題はなかった。緊張のあまりこの時点でトイレに行き、なんとか落ち着こうとするも効果は薄く、重い足取りでラボルームへ戻った。

PCの操作説明を受け、PCを割り当てられて9:05頃に試験開始。どんな物が出るかと思いながら、一回深呼吸の後に問題を開く。

…ダメかもしれない

トポロジを見た時点ではそれほど感じなかったが、TroubleShootingの各問題を読み進めながら機器の状態を確認すると「障害が発生している機器はわかる。しかしその理由がわからない。そのため対処方法がわからない」というものばかり。自信を持って回答できたのは1つか2つで、それ以外は全くわからなかった。規定の2時間をオーバーしても全く状況は変わらず、なんとか出来そうな問題を1問頑張ってみたが、時間切れで強制的に次のDIAGセクションへ。
この時点でFailは確定だと思い、気を取り直して情報収集することに。

次のDIAGセクションはTSと違って拍子抜けするほど簡単だった。業務でやっていることがそのまま生きているのを実感するぐらいに、各種資料の内容把握、原因の特定などがピッタリ回答できた。

「この感じだとDIAGで満点が取れるからさっきのTS分が取り返せるかも?」と少し前向きになった…と思ったその時、まさかのトラブルが!
プロクタのジェームスさんに聞くも状況がつかめず、そのため自分の試験時間はトラブル対応のため30分延長となってしまった。しかしそのせいで、昼食前にConfigurationセクションにとりかかり、食事休憩のときにやり方を考えるという自分のプランが破綻してしまった。結局自分がDIAGを完了させた時点で昼食となった。

昼食は萬作の弁当。しかし何を食べたか覚えておらず、全く味が感じられなかった。Failとわかっていても、トラブルに遭遇し作業計画が狂うとこれほどまでにダメージを食らうのかとうつむきながら、午後の試験に突入。

Configurationセクションのトポロジ、問題を確認した。そして

Failだな…

今回の合格は全く無いということを確信した。問題の文章が予想していたよりも遥かに多く、またトポロジも大きいため何をどうしたらいいのかがわからない。
GOD岡山さんの手法を真似て、まず全部の問題を読みトポロジを自分なりに整理してみるが、追いつかない。睡眠不足も相まって30分かけてなんとなく全体像が見えたかというレベルにしか到達できない。

L2、WAN、IGP、BGPと進めていくが、各タスクの中で指定されている要件が確実に理解しきれず「これは何を言っているんだ?どう設定することを求めてるんだ?」と題意すら確実に読み取れない状態で設定を行うため、設定結果の確認も自信を持って出来ない。苦手なIPserviceやSecurityに至っては、ドキュメントから設定例を探そうとするもどれが該当するのかも判断がつかず。
さらに、もう一人の受験者が1時間以上残して「終わりました」とプロクタに告げて早々に退出していったため「俺はこの程度もわからないのか?」というショックも追加されてもう頭は軽いパニックに…

結局、全ての問題に対してあれやこれや試してみて「これで次回に生かせるか…?」と不安になりながら、覚えられるだけ覚えていく。そして無情にも「試験終了。タイピングをやめて」との指示が。
そして荷物を受け取って、ジェームスさんに見送られて出口まで。

外へ出てベンチを見つけて腰を下ろす。大きなため息をつきながら「間違いなくダメだろうなぁ…」とわかりきっている結果に対して落ち込み、「あぁ、これがCCIEラボ試験なんだなぁ…」と自分のレベルがまだまだ受験するレベルにすら到達していなかったことを実感し、同時にとてつもない疲労感を感じた。

そして、30分は過ぎただろうか。スコアレポートのメールが届いた。「きっともう一人の受験者が早く帰ったので、その分自分の採点も早くすんだんだろうな」と思いながら、結果を確認する。

結果は
・TS:30%
・DIAG:pass
・CFG:30%ぐらい

DIAGは予想通りpassだったが、それ以外は全くだめ。こういう結果をつきつけられると、わかってはいてもショックを隠し切れない。
あまりのダメさに「勉強を一からやり直す!次こそはPassしてやる!」と決意を新たにし、ミッドタウンを後にした…

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