先日、Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)の新型が発売されました。
自分は現在HHKB BTを使っているのですが、今回の新型でいくつか自分の不満に思っているところが解消されているのを確認し、アップグレードの意味でも購入することにしました。
現状への不満点
HHKB BTへの不満点は
- USBが電源供給にしか使えないので、Bluetoothの無いマシンとは接続できない
- Bluetoothのマルチペアリングと言いながら、接続先切り替えの際は現在接続中の環境との「切断」が必要
の2点。特に後者は「マルチペアリングの意味がないじゃないか!」との思いが強く、NIZなどの中華キーボードではキー操作で接続先切り替えができるのに、HHKBができないなんて!といらついておりました。
Hybrid買うぞ!
ということで、HHKB Hybridが発売されたので内容を吟味したところ
- USB-Cで給電+有線接続ができる
- 無刻印、無線接続の構成にType-Sモデルがある
- Bluetoothマルチペアリングが4台登録可能
- マルチペアリングの接続先切り替えはキーボードでできる
- キーマップがPCから書き換えできる
が主なポイントのようです。前述のマルチペアリングの問題が解消されること、有線にしかなかったType-Sモデルが選べること、そして有線接続も使えるということになれば「これは買いだ!」と判断しました。
※とはいえ、3万5千円オーバー(!)なのでとっても迷いましたが…
また、最後の「キーマップがPCから書き換えできる」については「問題があればPCからファームウェアを更新できる」ことに繋がると想定されるのも大きなメリットです。
HHKB BTではBluetooth接続に問題があったのでメーカーに送付してファームウェア更新をしてもらったことがありましたが、これもリリースされたファームウェアを適用することで解消できそう、と期待できます。
関連記事:Happy Hacking Keyboard BTのファームウェア更新
普段の業務が文字入力が多いことから、今回はType-Sを選択しました。
届いた!
12/13(木)に注文して、12/16(月)に届きました。キャンペーン期間中なのでキーボードルーフもついてきました。普通に買うと4000円ぐらいするので、お得感もあっていい感じです。
今回は「US配列 墨 無刻印」を選択
キーボードルーフを置くとこんな感じ。公式アイテムだけあってぴったりですね。
HHKB BT(上)と並べてみました。キートップの刻印がないこと、ロゴなどが一番上に移動したぐらいしか見た目には変わらないですね。
USB-Cの接続ポート。ケーブルは添付されていないので、別途購入の必要があります。
電源ボタンの位置が変わったなぁ。電池ボックスのサイズが短くなったので、本体ベース側に電源ボタンが移動したみたいです。
裏にはDIPスイッチやキー操作の簡易説明が貼ってあります。マルチペアリング時の登録先の指定や接続先の切り替え方も載っているので、困ることはなさそう。
一番覚えるべきは「Fn+Ctrl+1-4」かな。
DIPスイッチで設定を変えるのもいつもどおり。初期状態では全部OFFなので「HHKモード、DeleteキーはDELETEキー、省電力有効」
自分はメインで使うのはMacなので、SW2をON(MACモード:Fn+A,S,Dでボリューム調整、Fn+O,Pで輝度調整)、電池消費はあまり気にしないのでSW6をON(省電力モード無効)に設定変更。
使ってみて
常用するiMacにつなげて触ってみて気づいたのですが、Type-Sはキーストロークが浅いです。公式でも記載があるのですが、キーストロークには0.2mmの差があります。
Type-S
キー仕様 | 静電容量無接点方式、キーストローク3.8mm、押下圧45g |
---|
標準
キー仕様 | 静電容量無接点方式、キーストローク4.0mm、押下圧45g |
---|
とのことで、なれるまで少し時間が必要そうです。しかし、HHKB BTに比べて明らかに入力速度が上がったのがわかります。キーストロークが浅くなった分入力判定が速くなっているので、しっかり押し込まなくても文字が入力されます。
これはなんというか…ブラインドタッチできる人にとっては、とても気持ちよく文字入力が進むと思います。
タイピング音の比較に動画を上げてみました。
iPad Proともペアリングしてみましたが何の問題もなく使えています。切り替えには1秒もかからないので、マルチペアリングでの使用がとても捗りそうです!
私が普段iMac、Macbook Air、iPad Proを常用しているので、全てに同じキーボードが使えるというのはとても大きなメリットです。
動作モードもキーボードで切り替えできる!?
これはこの記事書く前に見たどのレビュー記事にも見当たらなかったのですが、動作モードの切替がDIPスイッチではなく、キーボードでもできるようになっていることをマニュアルで発見しました。マニュアルによると
- Fn+Ctrl+W:「HHK」モード、または「Win」モード(DIP SW1のON/OFFの状態による。SW3のDelete/Backspace動作設定が機能する)
- Fn+Ctrl+M:「MAC」モード(SW3が機能しない、キーでボリューム、輝度調整可能)
の切り替え操作が可能とのことです。
マニュアル(PDF)
https://origin.pfultd.com/downloads/hhkb/manual/P3PC-6641-01.pdf
試してみたところ、確かにそのモードで動作しました。つまり「MacからWindowsにBluetooth接続先を切り替えて、さらに動作モードもWindows向けにする」が可能になります。
とはいえ、刻印どおりに動作することを期待しない(Deleteと書いてあるが実際はBackspaceとして動作する)ので良ければ、いちいち切り替える必要はないかもしれませんね。
新しい相棒とともに
新しいキーボードで、しかもキータッチが変わったのでなれるまで時間がかかりそうですが、これからはこいつと仲良くやっていきたいと思います。有線/無線、Mac/Windows/iPad、デスクトップ/ノートのどの環境でも同じキーボードが使えるようになったのは、控えめに言って最高です!
調子に乗って、カラーキートップに変えてみました。PD-KB400KT01がそのまま使えます。
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